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これからの住まいの耐震・防災対策&リフォーム
地震が頻発し、地球温暖化の影響か、
これまでになかったような台風・豪雨にも
度々見舞われ、大きな被害を受けています。
これからの住まいには、
耐震・防災対策と合わせたリフォームが欠かせません。
調査を行っている専門家によると、
住宅倒壊の30%は昭和56年以前、
法改正前の建築の倒壊原因には
・屋根の重み
・1階壁の不足
・木部が腐朽菌や白蟻に侵されたもの
・土砂崩れ等
との報告がありました。
これらをふまえ、これからの住まいについて、
耐震・防災対策はもちろんのこと、同時にリフォームを行うことが大切です。
まずは家全体の調査を行うこと。
劣化対策や性能の向上を計画する際に基礎になるのが、
専門化が調査するインスペクション(現況調査)です。
リフォームを行う業者が行う場合や専門業者が行う場合もありますが、
主なチェックポイントは以下の通りです。
【 内部は床下から小屋裏まで 】
・床下や小屋裏について
構造材の腐朽、白蟻害、雨漏り水染み、金物の腐食、緩みなど。
・仕上材について
剥がれ、著しい割れ、腐食やカビなど。
・サッシ・ドア・シャッターなどについて
動作不良など。
・設備機器の劣化など。
【 外部について 】
(事情によっては地盤調査なども必要な場合もあります)
○で示した部分が建物外部の主なチェックポイントです。
雨がかりについての説明です。
軒の出があれば、窓上に雨がかかりにくいという事がわかります。
雨漏りによる劣化の例です。
左の写真は雨漏りによる木の腐朽と、白蟻の被害が見受けられました。
右の写真は軒の出がほとんど無く、壁の亀裂から雨水が侵入、
木の腐朽がありました。
どちらも軒の出を増やし、雨漏り対策を行いました。
このように劣化を補修しつつ、住宅性能を向上させるリフォームは
永く住み続ける住まいに欠かすことはできません。
そして、様々な箇所で補修の必要が出てきた場合、
例えば、外壁を壊して、雨漏り箇所を直す、
部屋の壁を壊して間取りを変更する、
外壁の塗装をする、壁紙を張り替える、
古くなった流し台をシステムキッチンにする・・・
そのような時には、耐震補強も是非ご検討頂きたいと思います。
外壁を壊すときに、
あるいは壁紙を張り替える時に、
筋違いを新たに設置したり、合板で補強したり、
あるいは、柱の上部、下部に耐震金物を取り付けたりと、
一度で工事が済む場合があります。
こちらは耐震診断を行った例。
水色のラインは2階の線です。
重心は重さの中心。
剛心は強さの中心を示しています。
ここに水平力(地震力)が加わると、重心に力が働きます。
この間取りのように、重心と剛心が離れていると、
地震でねじれが生じ、建物に被害を及ぼします。
耐震補強には様々な方法がありますが、
木造住宅で、筋違いをいれた例です。
これは表に筋違いを表し、採光もとれるように工夫したものです。
このように、リフォームを考える場合は、耐震補強の検討、
また、耐震補強を検討する場合は、リフォームの検討と、
同時に考える事は、
経済的、効率的にも重要な事と言えます。
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